羊水検査の最適な時期と覚えておきたいその他の検査の時期について

出生前診断の一つである羊水検査は、高い精度であるため、確定診断として実施される検査です。羊水検査を受けるのに最適な時期はいつ頃なのか、併せて覚えておきたい他の検査の時期についても解説していきます。

羊水検査を受ける時期はいつがベスト?

羊水検査は、母体から羊水を採取する検査で、出生前診断の中でも確定診断として実施される検査です。

お腹に針を刺すこと、羊膜に穴を開けることなどから1/200~1/300程度の確率で流産を招くリスクや、感染症を引き起こすリスクがあるため、一般的にはスクリーニング検査を先に受け、その結果を見て実施するのが羊水検査です。

妊娠の早い時期は羊水が十分でないため、羊水検査には不向きとされていて、一般的にベストな時期とされる妊娠16~18週の間に行われることがほとんどです。

ただし、妊娠15週から受けることができたり、妊娠20週まで受けることができたりするなど、羊水検査を実施している病院によって時期が多少前後することがあります。

羊水検査を検討している妊婦さんは、検査が可能な時期を病院に確認しておくと良いでしょう。

羊水検査以外の検査の時期を知っておくことも重要

羊水検査は確定診断になりますので、その前にスクリーニング検査を受けることになります。

現在、日本で行われている一般的なスクリーニング検査には「超音波検査」「母体血清マーカーテスト」「NIPT(新型出生前診断)」などがありますが、それぞれ受けることができる時期が微妙に異なります。

時期を誤ってしまうと、羊水検査が受けられなくなってしまう可能性もありますので、確認の意味も込めてここで触れておきます。

超音波検査を受ける時期は妊娠11~13週頃、母体血清マーカーテストを受ける時期は妊娠15~20週頃、NIPTを受ける時期は妊娠10~18週頃となっています。

これらの時期と、羊水検査を受けることができる時期を照らし合わせ、逆算して計画的に検査を受ける必要があります。

また、スクリーニング検査の結果が出る時期を把握しておくことも非常に重要です。

たとえば、母体血清マーカーテストは10日程度、NIPTは2~3週間程度など、結果が出るまでの時期が異なります。

スクリーニング検査を受ける時期を誤ってしまうと、結果を待っている間に羊水検査を受けられる時期を過ぎてしまう可能性もあります。

そのため、スクリーニング検査を受ける時期と併せて、結果が出るまでの時期を把握しておくことが大切です。

なお、こちらは人工中絶を推奨するものではありませんが、羊水検査の結果を受けて、人工中絶を選択する妊婦さんも少なくないのが現状です。

羊水検査の結果が出るまでには、通常2週間程度を要しますので、その場合、妊娠22週未満という人工中絶が可能な時期も頭に入れておかなければなりません。

このように、羊水検査を受けるにはさまざまな時期が絡んできます。羊水検査以外の検査についても、事前に「受けられる時期」や「結果が出るまでの時期」を確認しておきましょう。

妊娠10週の早い時期から受けられる“Serenity”は羊水検査が無料

羊水検査を最適な時期に受けるには、その前のスクリーニング検査について適切な時期や、検査結果が出るまでの時期を把握しておくことが大切であるというお話をお伝えしてきました。

こうしたスクリーニング検査の中に、母体血清マーカーテストなどと比べて検査の精度が大幅に向上し、羊水検査が持つ流産などのリスクを回避できる検査として希望者が増えているNIPTという検査があります。

21トリソミーの陽性的中率については、35歳で79.9%、40歳で93.7%であり、陽性の検査結果が出た場合は、羊水検査を受ける必要があります。

しかしながら、一方で陰性的中率が99.9%であり、陰性の検査結果が出た場合はほぼ安心することができます。

そのため、羊水検査のリスクを回避できるスクリーニング検査として注目を浴びているのです。

ただ、NIPTにはいくつかの課題があり、

妊娠10~18週の期間内

出産予定日時点で妊婦さんが35歳以上

過去に染色体異常の胎児を妊娠または出産したことがある

妊婦さんまたは配偶者に染色体異常が見られる

などの条件が設定されているケースや、

検査を受ける病院で分娩予定でなければならない

かかりつけ医からの直接の検査予約および紹介状が必要

など、病院独自のルールを設けているケースもあるため、せっかく早い時期から受けられるスクリーニング検査であるにも関わらず、受けたくても受けられない妊婦さんが多いのです。

こうしたNIPTの課題を解消したのが“Serenity”と呼ばれる検査です。

出生前診断先進国イギリスにおいて、正式にラボとして認可を受けて採用されているNIPTで、妊娠10週以上の不安を抱えている妊婦さんであれば、時期や年齢を気にせず受けることができます。

“Serenity”を受ける病院での分娩指定もなく、かかりつけ医からの検査予約および紹介状なども必要ありませんので、より多くの妊婦さんが受けられるNIPTであると言えます。

さらに、万が一、陽性の検査結果が出た場合、羊水検査を無料で受けることができますので、検査にかかる費用も大きく抑えることが可能です。

現在、日本で“Serenity”を採用しているのは東京の八重洲セムクリニックと、大阪の奥野病院です。

妊娠10週の早い時期から検査が可能、陽性だった場合の羊水検査も無料という“Serenity”、羊水検査を視野に入れたスクリーニング検査をお考えの妊婦さんは検討してみてはいかがでしょうか?

産婦人科医 奥野幸彦 院長

医師監修:産婦人科医 奥野幸彦 院長

自己紹介

産婦人科医としてこれまで多くの相談を受ける中で、妊婦の方々がご出産までの約10ヶ間様々な不安な気持ちを抱えていることを知りました。そんな不安が少しでも減るように日々の治療・検査を通して妊婦の方々に向き合っていきます。

略歴

  • 1977年 大阪大学 医学部卒業
  • 1977年-1985年 大学病院・市民病院・救急病院などで勤務
  • 1986年 産婦人科・外科・内科を備える奥野病院を開院
  • 2000年 ジェンダークリニックを開院
  • 2017年 八重洲セムクリニックを開院

保有資格等

  • 日本医師会 認定産業医
  • 国際出生前診断学会会員
  • 日本産婦人科学会 認定医
  • 母体保護法指定医