NIPT(新型出生前診断)を受ける妊婦さんの割合は?NIPTの課題も交えて解説

メディアでも取り上げられ認知度や理解度が高まっているNIPT(新型出生前診断)、実際に検査を受ける妊婦さんの割合はどうなのでしょうか?NIPTが抱える課題を交えながら解説するとともに、話題のNIPT“Serenity”をご紹介します。

実際にNIPTを受ける割合はどれくらい?

現在日本で採用されている一般的なNIPT(新型出生前診断)は、提供が開始された2013年から2016年までの3年間で、およそ3万人を超える妊婦さんが受けたと言われています。

3万人という数がどれほどの割合なのか、希望者に対してどれくらいの割合が受けているのかというデータは確認できませんが、35歳以上の妊婦さん82人にNIPTを受けたいか尋ねたある調査では、15%が「受ける」と答えています。

ここに「受けるかもしれない」と答えた24%を含めると、35歳以上の妊婦さんがNIPTを受ける割合は39%となります。

すべての年代、すべての妊婦さんを対象とした調査ではないため、正確な数字ではありませんが、調査対象となった35歳以上の妊婦さんの39%が、NIPTを受けたいと思っていると考えられます。

NIPTを受ける割合が伸び悩む理由は?

調査を受けた35歳以上の妊婦さんの39%が「NIPTを受ける」または「受けるかもしれない」という意思があることが分かりました。

しかしながら、現実を見てみると「NIPTを希望する妊婦さんの割合」に対して「実際にNIPTを受ける妊婦さんの割合」は、実は思ったほど多くないと言われています。

具体的なデータは確認できませんが「実際にNIPTを受ける妊婦さんの割合」が思ったほど多くないと言われている背景には、根本的に施設数が少ないという現状があります。

2018年3月より、NIPTを一般診療とすることが正式に決定したというニュースが報じられましたが、現在日本で採用されている一般的なNIPTは、これまで臨床研究としてごく一部の限られた病院などの施設でのみ行われてきました。

一般診療になることで、今後、徐々にNIPTを実施する病院などの施設が増えていくことが予想されますので、そうした意味ではNIPTを受ける妊婦さんの割合が改善されていくかもしれません。

しかしながら、一般診療化によって病院などの施設が短期間で急増することは考えにくく、しばらくは「NIPTを受けたい」という割合に提供が追いつかない状況が続くと考えられます。

このように、NIPTを実施している病院などの施設の少なさも受ける割合が伸び悩む大きな要因ですが、実はそれ以外の部分でNIPTが抱える課題も大きく関係していたのです。

現在、日本で採用されている一般的なNIPTは、

※妊娠10~18週の期間内

※出産予定日時点で妊婦さんが35歳以上

※夫婦のいずれかまたは両方になんらかの染色体異常が見られる

※過去に染色体異常の胎児を妊娠または出産したことがある

こうした条件に当てはまらなければ受けることができません。

20歳代、妊娠19週以上などの妊婦さんはどんなに「NIPTを受けたい」と考える人数の割合が多くても、新型出生前診断を受けることは諦めなければならないのです。

この時点で、NIPTを受けたい妊婦さんの割合に対して、実際にNIPTを受けることができる妊婦さんの割合に差が出てきます。

そのうえ、もし条件に当てはまったとしても、

※NIPTを受ける病院で分娩予定でなければならない

※かかりつけ医からの直接の検査予約や紹介状が必要

こうした病院側が独自に定めたルールをクリアしなければならず受けるためのハードルがさらに高くなり、受けたくても受けられない妊婦さんが多いのです。

そのため、NIPTを希望する妊婦さんの割合に対して、受けられない妊婦さんの割合が多いと考えられているのです。

NIPTを受ける妊婦さんの割合を改善できるのは“Serenity”だけ

現在、日本で採用されている一般的なNIPTにはさまざまな課題があり、NIPTを受ける妊婦さんの割合に影響を与えているとお伝えしました。

ところが、そうした課題を解消し、受ける妊婦さんの割合を改善できるNIPTがあるのをご存知でしょうか?

出生前診断先進国イギリスにおいて、ラボとして正式に認可され、採用されているクーパーゲノミクス社のというNIPTです。

妊娠10週以上で不安を抱えている妊婦さんであれば、年齢制限なく受けられるうえ、検査を受ける病院での分娩指定もなく、かかりつけ医からの直接の検査予約や紹介状なども一切不要で受けることができるNIPTです。

ハードルが低いため、より多くの妊婦さんがNIPTを実施できるようになります。もちろん、ハードルが低いからといって検査の精度が低いということはありません。

21トリソミー(ダウン症)を例に、一般的なNIPTと検査の精度を比較してみると、次のようになります。

※感度

“Serenity” 99.14%

一般的なNIPT 99.10%

※特異度

“Serenity” 99.94%

一般的なNIPT 99.90%

陽性的中率

“Serenity” 35歳86.9%、40歳96.1%

一般的なNIPT 35歳79.9%、40歳93.7%

いかがでしょうか?一般的なNIPTよりも検査の精度が高いことが分かります。

NIPTは、希望するすべての妊婦さんが受けられるようになることが理想ですが、日本ではまだまだ希望する割合に比べて、実際に受ける割合が低いのが現状です。

そうした現状の改善が期待されている“Serenity”は、東京の八重洲セムクリニックと、大阪の奥野病院で採用しています。

NIPTを検討している妊婦さん、“Serenity”が気になる妊婦さんはぜひ一度、病院に問い合わせてみてはいかがでしょうか?

産婦人科医 奥野幸彦 院長

医師監修:産婦人科医 奥野幸彦 院長

自己紹介

産婦人科医としてこれまで多くの相談を受ける中で、妊婦の方々がご出産までの約10ヶ間様々な不安な気持ちを抱えていることを知りました。そんな不安が少しでも減るように日々の治療・検査を通して妊婦の方々に向き合っていきます。

略歴

  • 1977年 大阪大学 医学部卒業
  • 1977年-1985年 大学病院・市民病院・救急病院などで勤務
  • 1986年 産婦人科・外科・内科を備える奥野病院を開院
  • 2000年 ジェンダークリニックを開院
  • 2017年 八重洲セムクリニックを開院

保有資格等

  • 日本医師会 認定産業医
  • 国際出生前診断学会会員
  • 日本産婦人科学会 認定医
  • 母体保護法指定医