高齢出産を控えた妊婦さんがNIPT(新型出生前診断)を受けるメリットやNIPTの課題とは?

妊娠中の胎児になんらかの染色体異常の疑いがないかどうか調べることができるNIPT(新型出生前診断)。高齢出産を控える妊婦さんが、このNIPTを希望するケースが増えています。今回は、高齢出産を控えた妊婦さんがNIPTを受けるメリットや、NIPTが抱えている課題などを解説していきます。

高齢出産を控えた妊婦さんがNIPTを受けることのメリット

NIPTを希望する妊婦さんの多くは、高齢出産を控えた妊婦さんです。

一般に、妊婦さんが高齢になるほどなんらかの染色体異常が生じる確率が高くなると言われています。

妊婦さんの年齢に伴うダウン症(21トリソミー)発生率の変化 20歳 0.06%(1/1667) 30歳 0.16%(1/626) 35歳 0.40%(1/249) 40歳 1.47%(1/68)

※妊娠12週の母親がダウン症の赤ちゃんを妊娠している確率

このように、妊婦さんの年齢別ダウン症発生率を見てみても、高齢になるほど上昇するという変動が顕著に表れています。

では、高齢出産を控えた妊婦さんがNIPTを受けることのメリットはどこにあるのでしょうか?

NIPTを実施して「陽性」の検査結果、つまり、妊娠中の胎児になんらかの染色体異常の疑いがあると分かれば、

※胎児の状態に合わせて最適な分娩方法を選択できる

※出生後に適切な治療を開始するための準備ができる

※障害についての知識や理解を深める時間を持つことができる

※生育環境を整えるための準備の時間を持つことができる

など、出産までの時間を有効に活用して、さまざまな“準備”を行うことができるというメリットがあります。

現在、日本で採用されている一般的なNIPTの21トリソミーの陽性的中率は妊婦さんが35歳で79.9%、40歳で93.7%です。

偽陽性の可能性がありますので、「陽性」の検査結果が出た場合は、羊水検査などの確定診断を受けることになります。

一方、「陰性」の検査結果が出た場合、その陰性的中率は99.9%と非常に高いため、ほぼ安心できるというメリットがあると同時に、1/200~1/300の確率で流産を引き起こすリスクがある羊水検査を避けられるメリットもあります。

こうした背景やメリットがあることから、NIPTを希望する高齢出産を控えた妊婦さんが増えています。

NIPTは高齢出産を控えた妊婦さんすべてが受けられる訳ではない

しかしながら、現在日本で採用されている一般的なNIPTは、高齢出産を控えている妊婦さん、かつNIPTを希望した妊婦さんのすべてが受けられるという訳ではありません。

そもそも、出産予定日時点で妊婦さんが35歳以上でなければならないことに加えて、

妊娠10~18週の期間内

夫婦のいずれかまたは両方になんらかの染色体異常が見られる

過去に染色体異常の胎児を妊娠または出産したことがある

このような条件に当てはまらなければなりません。また、病院側も独自に以下のようなルールを設定しています。

NIPTを受ける病院で分娩予定でなければならない

かかりつけ医からの直接の検査予約および紹介状が必要

高齢出産で不安を抱えている妊婦さんが多いにも関わらず、こうした厳しい条件やルールによって「受けたくても受けられない」妊婦さんが非常に多くなっているという課題を抱えているのです。

高齢出産を控えた妊婦さんが安心して受けられるNIPT“Serenity”とは

高齢出産には何かと不安が伴います。特に妊娠中の胎児が健康かどうかは非常に重要な問題で、NIPTによって「陽性」か「陰性」かが分かるだけでも、妊婦さんの精神的負担や、その後の行動、安心感などがまったく変わってきます。

しかしながら、現在日本で採用されている一般的なNIPTは、前述のように厳しい条件やルールがあるため、たとえ高齢出産を控えた妊婦さんでも、受けられないケースが少なくありません。

そんな時、ぜひとも知っておいていただきたいのが、現在、日本で採用されている一般的なNIPTの課題を解消し、高齢出産を控えた妊婦さんが安心して受けられるNIPTである“Serenity”です。

“Serenity”は、出生前診断先進国イギリスにおいて、ラボとして正式に認可され採用されている、クーパーゲノミクス社のNIPTです。 

“Serenity”以外のNIPTでは、

妊娠10~18週の期間内

出産予定日時点で妊婦さんが35歳以上

夫婦のいずれかまたは両方になんらかの染色体異常が見られる

過去に染色体異常の胎児を妊娠または出産したことがある

など、厳しい条件に加えて病院側が独自に設けたルールがあるとお伝えしました。

ところが“Serenity”は「妊娠10週以上」で不安を抱えている妊婦さんであれば、年齢制限やその他の厳しい条件を気にせずに受けることができるのです。

そのうえ、分娩指定もなく、かかりつけ医からの直接の検査予約や紹介状も必要ありませんので、高齢出産を控えた妊婦さん自ら予約し、検査を受けることができます。

“Serenity”の登場によって、それ以外のNIPTが抱えていた課題が解消され、高齢出産を控えたより多くの妊婦さんがNIPTを受けることができるようになったのです。

日本で“Serenity”を採用しているのは、東京の八重洲セムクリニックと、大阪の奥野病院です。

高齢出産を控えて不安を抱えている妊婦さん、“Serenity”について詳しい情報をお求めの妊婦さんはぜひ一度、病院に問い合わせしてみてはいかがでしょうか?

産婦人科医 奥野幸彦 院長

医師監修:産婦人科医 奥野幸彦 院長

自己紹介

産婦人科医としてこれまで多くの相談を受ける中で、妊婦の方々がご出産までの約10ヶ間様々な不安な気持ちを抱えていることを知りました。そんな不安が少しでも減るように日々の治療・検査を通して妊婦の方々に向き合っていきます。

略歴

  • 1977年 大阪大学 医学部卒業
  • 1977年-1985年 大学病院・市民病院・救急病院などで勤務
  • 1986年 産婦人科・外科・内科を備える奥野病院を開院
  • 2000年 ジェンダークリニックを開院
  • 2017年 八重洲セムクリニックを開院

保有資格等

  • 日本医師会 認定産業医
  • 国際出生前診断学会会員
  • 日本産婦人科学会 認定医
  • 母体保護法指定医