羊水検査を受けて陽性だったら?中絶については事前に夫婦の話し合いを

羊水検査を受けて“陽性”という結果が伝えられたら、どのような決断をするでしょうか。陽性であっても出産すると決める方もいれば、やむを得ない理由から中絶を選択する方もいます。今回は、羊水検査の前に夫婦で話し合っておくべき理由をお伝えします。

なお、本記事はあくまでも現状をお伝えするものであり、人工妊娠中絶を推奨するものではございませんので、ご留意ください。

羊水検査とは?

羊水検査とは、妊婦さんのお腹に針を刺し、子宮の中にある羊水を採取して行う検査のことです。羊水に含まれる胎児の細胞をもとに、ダウン症候群などの染色体異常を調べることができます。羊水検査は、妊娠15〜18週に行われることが多いです。

出生前診断にはいくつかの手法があり、検査によって精度は異なります。羊水検査は検査精度が高いことが特徴であり、診断を確定できる“確定診断”として用いられています。

羊水検査を受けてから結果が出るまでには約2週間かかり、“陽性”または“陰性”という形で判定結果が知らされます。陽性であれば異常があり、陰性であれば異常がないことを意味します。

精度の高さがメリットである羊水検査ですが、実はデメリットもあります。妊婦さんのお腹に針を刺すため、母体にも赤ちゃんにも、少なからず負担となってしまいます。稀に流産、破水、感染症などの誘因となるため、羊水検査はリスクを伴う検査といえるのです。

羊水検査を受けるときは、こうした側面についても理解しておく必要があります。

羊水検査で陽性の場合は、中絶を検討する夫婦も

羊水検査を受けて陽性の結果が出た場合、中絶するという選択をするご夫婦もいます。実際に、陽性の結果を受けて妊娠を継続する方は少なく、妊婦さんの多くが中絶という選択をするといわれています。

赤ちゃんを授かったご夫婦にとって、中絶はつらい選択となりますが、その理由は人それぞれです。病気のある赤ちゃんを育てるための時間的、経済的余裕がなく、やむを得ず中絶を選ぶ方もいます。あるいは、「自分たちがいなくなったあとに、誰が子供の世話をしてくれるのだろうか」という不安から中絶を決める方もいます。

中絶手術を行える期間は、法律で妊娠22週未満までと決められています。羊水検査を妊娠15〜18週の間に受け、そこから2週間前後で結果を知るまでのプロセスを考えると、検査で陽性が出てから十分に考える時間はありません。

もし陽性の結果だった場合に中絶するのか妊娠を継続するのか、羊水検査を受ける前には夫婦でよく話し合っておくと良いでしょう。

中絶するつもりがないなら羊水検査は受けなくても良い

羊水検査は、全ての妊婦さんが受ける必要があるわけではなく、医師からも積極的に勧めることはしていません。妊婦さんからの相談があれば、検査の内容や結果の解釈、その後の選択肢などについて説明されることになります。

最初から「異常の有無にかかわらず中絶はしない」と決めているご夫婦は、そもそも羊水検査を受けないという選択もできます。わずかではあるものの、羊水検査にはリスクが伴うため、必要がなければ行わないほうが良いという考え方もあります。

また、羊水検査を受けると、中絶するかどうかを自ら決断しなければならず、そのことが負担になる方もいます。子育てに自信が持てない方もいれば、中絶をしたことで自責の念に駆られる方もいるのです。そういった意味でも、羊水検査を受けるメリットやデメリットを整理しておく必要があります。

異常の可能性を知って、赤ちゃんが生まれるまでに心の準備をしておきたいという場合は、羊水検査ではなく“NIPT(新型出生前診断)”を検討する手もあります。NIPT(新型出生前診断)は母体から採血を行うだけで実施できるため、流産や破水のリスクを伴いません。

 

出生前診断のひとつであるNIPT(新型出生前診断)とは?

NIPT(新型出生前診断)は、2018年3月に一般診療化された比較的新しい出生前診断です。血液検査という簡便な手法を用いて、赤ちゃんの染色体異常について調べることができる点がメリットです。

NIPT(新型出生前診断)では、複数回の来院が必要であったり、年齢制限が設けられていたりするため、必ずしもすぐに検査を受けられるわけではありません。しかし、八重洲セムクリニックと奥野病院のベリファイは、そうした制限が少ないNIPT(新型出生前診断)となっています。

来院は1回で済み、年齢制限もなく、採血時に妊娠10週目以降で単胎妊娠また双胎妊娠の方であれば検査対象となります。

また、一般的にNIPT(新型出生前診断)で調べる病気は13トリソミー、18トリソミー、21トリソミーの3種類ですが、ベリファイではそれ以外の染色体異常についても分析できます。

ヒトが持つ1〜22番の常染色体に性染色体を加えた、全染色体について検査を行うことが可能なのです。さらに、赤ちゃんの性別判定の結果を知ることもできます。

NIPT(新型出生前診断)はスクリーニング検査に含まれるため、結果が陽性であれば確定診断のために羊水検査を行いますが、先にリスクのない検査を受けられる点に意義があるといえます。赤ちゃんの染色体異常が気になる妊婦さんは、まずNIPT(新型出生前診断)を検討してみてはいかがでしょうか?