病院で新型出生前診断を受けようと思った時に知っておきたいこととは?

メディアなどでたびたび取り上げられるようになり、日本国内でも徐々に認知度が高まってきた「新型出生前診断」、病院で受けようと思った時に知っておきたいポイントを解説します。

新型出生前診断とは?どんな病院で受けることができる?

母体から血液を採取して成分を解析することで胎児に何らかの染色体異常がないか調べることができる検査を新型出生前診断(NIPT)と言います。

具体的には

・妊娠10~18週の期間内
・出産予定日時点で妊婦が35歳以上
・妊婦または配偶者に染色体異常が見られる
・過去に染色体異常の胎児を妊娠または出産したことがある

などの条件に当てはまる場合に、任意によって行われる検査です。現在臨床研究として実施されていることもあり、このような厳しい条件が設けられています。上記に当てはまらない場合は受けたくても受けることができません。

なお、新型出生前診断では、

・ダウン症候群(21トリソミー)
・18トリソミー
・13トリソミー

の3種類について、その可能性の有無を調べることができます。

可能性ですので確定ではなく、陽性という検査結果が出た場合にはじめて、羊水検査などの確定診断を受けることになります。

羊水検査とは一般に妊娠16週以降に実施される出生前診断の一種で、妊婦の子宮に長い注射針のような針を刺して約20mlの羊水を採取(羊水穿刺)し、成分や胎児細胞を解析することで染色体異常や遺伝子異常などを調べる検査です。

精度はほぼ100%と言われていますが、お腹に針を刺すことで母体や胎児にわずかながら負担がかかるほか、稀にではありますが針を刺したことで破水や子宮内感染が起こり、流産を招いてしまうなどのリスクも抱えています。

羊水検査の実施を検討する際はこうしたリスクを踏まえながら、医師や配偶者、家族とよく話し合って決めることが大切です。

このような新型出生前診断は現在、学会から認可を受けた病院などの施設でのみ、受けることが可能となっています。

新型出生前診断は病院ごとに条件が異なる

新型出生前診断は学会から認可を受けた病院などの施設で受けることができるとお伝えしましたが、多くの病院が、

・その病院で分娩予定であること
・かかりつけ医が直接検査を予約した紹介状を用意すること

などの条件を設けています。そのため、たとえ検査を受けるための条件に当てはまっていたとしても、希望した妊婦さんが必ず受けられるとは限らないのが現状です。

また、希望者数に対して検査を実施できる病院などの施設数が少ないこともあって採血の予約状況が大変混雑しており、数週間待ちや数ヶ月待ちというケースも少なくありません。

そのため、検査を受けるための条件に当てはまり、無事に実施できる病院が見つかったとしても、妊娠10~18週の期間に間に合わない可能性も出てきます。

さらに、検査結果の通知も採血から2週間程度かかりますので、その間妊婦さんは不安を抱えながら過ごすことになります。

出生前に染色体異常の可能性について分かることで出生後の様々な準備や心構えができるという大きなメリットをもたらしてくれる出生前診断や新型出生前診断ですが、このような課題を抱えていることも知っておきたいポイントです。

新型出生前診断“Serenity”は年齢制限がありません

八重洲セムクリニックと奥野病院が採用している新型出生前診断は、1~22の常染色体の検査および性別判定、モノソミーX(ターナー症候群)などの性染色体異常についても検査が可能な“Serenity24”と、ダウン症候群、18トリソミー、13トリソミーおよび性別判定、モノソミーXなどの性染色体異常について検査が可能な“Serenity Basic”の2種類です。

前の2つの項目でお伝えしたように、一般的な新型出生前診断を受けるためにはいくつかの条件に当てはまること、また病院独自に設けている条件に当てはまることなどが必須ですが、“Serenity24”や“Serenity Basic”においては妊娠10週以上であれば、年齢制限などもなく、どなたでも受けることができます。

また検査結果も10日程度でわかるので、不安を抱えたまま過ごさなければならない時間も最小限に抑えることができます。

費用は採血費、検体輸送費、事前カウンセリング費、検査説明費などを含めて“Serenity24”が27万1,400円、“Serenity Basic”が19万5,900円となり、万が一陽性の検査結果が出た場合、羊水検査を無料でお受けいただくことができます。
※費用は2017年12月時点の費用です。費用は変更となる可能性もあるため、詳細は医療機関までお問い合わせください。

一般的な新型出生前診断では採血費用や再診察費用などを含め、陽性の検査結果が出て羊水検査を受ける場合はさらに費用がかかってしまうことがありますが、“Serenity”を受けた場合はその費用を大幅に抑えることができます。

妊娠や出産に関してご不安を抱えている方は、“Serenity Basic”“Serenity24”を検討してみてはいかがでしょうか?

産婦人科医 奥野幸彦 院長

医師監修:産婦人科医 奥野幸彦 院長

自己紹介

産婦人科医としてこれまで多くの相談を受ける中で、妊婦の方々がご出産までの約10ヶ間様々な不安な気持ちを抱えていることを知りました。そんな不安が少しでも減るように日々の治療・検査を通して妊婦の方々に向き合っていきます。

略歴

  • 1977年 大阪大学 医学部卒業
  • 1977年-1985年 大学病院・市民病院・救急病院などで勤務
  • 1986年 産婦人科・外科・内科を備える奥野病院を開院
  • 2000年 ジェンダークリニックを開院
  • 2017年 八重洲セムクリニックを開院

保有資格等

  • 日本医師会 認定産業医
  • 国際出生前診断学会会員
  • 日本産婦人科学会 認定医
  • 母体保護法指定医