「NIPTを受けても性別を教えてくれない」は本当?知りたい場合はどうすれば良い?

NIPTの検査を希望する妊婦さんが増えていますが、NIPTについていろいろ調べていくうちに、ネット上などで「性別判定もできると聞いたのに教えてもらえなかった」という旨の書き込みを見かけることも多いのではないでしょうか?

NIPTを受けても、本当に性別を教えてもらえないのでしょうか。性別を知りたい場合はどんな検査を受ければ良いのかなどを踏まえて、NIPTと性別に関して解説します。

NIPTで分かるのはどんなこと?「性別は教えてもらえない」は本当?

NIPT(新型出生前診断)とは、日本でも2013年から始まった出生前診断の一種です。

母体から少量の血液を採取する検査手法で、スクリーニング検査に分類されます。

NIPTの検査対象は

  • 21トリソミー(ダウン症候群)
  • 18トリソミー(エドワーズ症候群)
  • 13トリソミー(パトー症候群)
上記3種類のみとなります。

私たちヒトの体細胞の核内には22対の常染色体と2種類の性染色体の46本の染色体が存在していますが、そのうち23本が母親、23本が父親から譲り受けたものです。

性染色体がXXであれば女性、XYであれば男性ということになります。

※母親から譲り受ける性染色体は常にXで、父親から譲り受ける性染色体はXまたはYのいずれかになります。

これらのことから、本来、胎児の性別は卵子が精子を受精した時点ですでに決定していることが分かります。

実はNIPTでも性別判定が可能であり、以前はNIPTを受けた大学病院などで性別も告知されていたこともありました。

ところが、「出生前に性別を知ることによって、正当な理由のない中絶につながる可能性がある」などの理由から、現在の日本においては日本産婦人科学会の方針によって性別に関する診断は非公開となっています。

しかしながら、ネット上にはまだ古い情報も残されており「NIPTを受けて性別判定の結果、男児だった」などの書き込みを目にして、NIPTで性別も教えてもらえると勘違いしている妊婦さんも少なくありません。

そのため、冒頭でお伝えした「NIPTでは性別判定もできると聞いていたのに教えてもらえなかった」というネット上の書き込みが多く残っているのです。

希望すれば性別に関する検査結果を通知してくれるNIPTもある

現在、日本で一般的となっているNIPTは、アメリカに本拠を構えるシーケノム社の「MaterniT21 plus」などのNIPTです。

一方、東京にある八重洲セムクリニックと、大阪にある奥野病院が採用しているNIPTは、出生前診断先進国と言われるイギリスにおいて正式にラボとして認可され採用されているNIPTで“Serenity Basic”、“Serenity24”と呼ばれる検査です。

前述したように、一般的なNIPTは21トリソミー、18トリソミー、13トリソミーの可能性についてのみ調べることができる検査ですが、“Serenity Basic”ではそれ以外にも、モノソミーX(ターナー症候群)などの性染色体異常についても調べることができ、希望すれば性別も追加費用なしで開示してもらえます。

また“Serenity24”では、1~22番目の常染色体および性染色体、つまり全染色体が検査対象となり、こちらも希望すれば性別も開示してもらえます。

一般的なNIPTと“Serenity Basic”および“Serenity24”の違いをまとめると次のようになります。

費用

一般的なNIPTは、検査代金が診察費用などを加えると高額となる医療機関が多いようです。

一方の“Serenity Basic”や“Serenity24”は、採血費用、検体輸送費用、事前カウンセリング費用、検査説明費用等含めても“Serenity Basic”が19万5,900円(税別)、“Serenity24”が27万1,400円(税別)のみで受けることができます。

さらに、検査の結果、万が一陽性だった場合の羊水検査が無料で受けられるほか、検査結果通知後の医師による再診察も無料とのことです。

※費用は2018年2月時点の費用です。費用は変更となる可能性もあるため、詳細は医療機関までお問い合わせください。

予約~検査結果までの期間

一般的なNIPTは採血までに2~3回の診察が必要になるうえ、予約状況が常に混雑している状態が続いており、数週間~数ヶ月待ちということも珍しくなく、また検査結果の通知も採血から2週間程度かかるケースがほとんどです。

予約~検査結果が出るまでの期間が長くなるほど、不安を抱えたまま過ごさなければならない期間が長くなり、母体や胎児への影響も懸念されます。

一方の“Serenity Basic”や“Serenity24”では、1回の来院で採血まで行うことが可能で、検査結果も平均10日程度で通知されるため、結果が出るまで不安を抱えながら過ごす期間も大幅に短縮されます。

検査を受けるための条件

一般的なNIPTは、

  • 妊娠10~18週の期間内
  • 出産予定日時点で妊婦さんが35歳以上
  • 妊婦さんか配偶者のいずれかに染色体異常が見られる
  • 過去に染色体異常の胎児を妊娠あるいは出産した経験がある
といった条件のほか、
  • 検査を受ける病院で分娩予定でなければならない
  • 妊婦さんからではなく、かかりつけ医からの直接の検査予約や紹介状が必要
  • といった病院独自のルールもあり、希望する妊婦さんすべてが受けられるという訳にはいかないのが現状です。

    一方で“Serenity Basic”や“Serenity24”を受けるには、
    ・妊娠10週以上
    で単胎または双胎妊娠であることが条件ですが、それ以外に当てはまらなければならない条件やルールはありませんので、幅広い妊婦さんに受けていただくことができます。

    同じNIPTを受けるなら“Serenity”を検討してみては?

    今回はNIPTと性別判定に関するお話でした。一般的なNIPTは性別に関する検査結果は開示されませんので、もし性別を知りたいという方には“Serenity Basic”や“Serenity24”が良いでしょう。

    もちろん、性別判定以外に性染色体について調べることができたり、陽性だった場合に通常は有料となってしまう羊水検査を無料で受けることができたりなど、一般的なNIPTと比べて検査自体にメリットが多いことも、このSerenityをご紹介する理由のひとつです。

    同じNIPTを受けるなら、“Serenity Basic”や“Serenity24”を検討してみてはいかがでしょうか?

    産婦人科医 奥野幸彦 院長

    医師監修:産婦人科医 奥野幸彦 院長

    自己紹介

    産婦人科医としてこれまで多くの相談を受ける中で、妊婦の方々がご出産までの約10ヶ間様々な不安な気持ちを抱えていることを知りました。そんな不安が少しでも減るように日々の治療・検査を通して妊婦の方々に向き合っていきます。

    略歴

    • 1977年 大阪大学 医学部卒業
    • 1977年-1985年 大学病院・市民病院・救急病院などで勤務
    • 1986年 産婦人科・外科・内科を備える奥野病院を開院
    • 2000年 ジェンダークリニックを開院
    • 2017年 八重洲セムクリニックを開院

    保有資格等

    • 日本医師会 認定産業医
    • 国際出生前診断学会会員
    • 日本産婦人科学会 認定医
    • 母体保護法指定医