日本でNIPT(新型出生前診断)を受けられる病院の件数はどのくらい?実績はある? | 新型出生前診断(NIPT)

※本コラムは掲載日時点での情報です。検査名称、検査機関、検査国、価格等については医療機関の都合で変更となる恐れがあります。 最新の情報はHP等でお確かめください。

日本でNIPT(新型出生前診断)を受けられる病院の件数はどのくらい?実績はある?

30代や40代での出産が増えている今、赤ちゃんの染色体異常を調べるNIPT(新型出生前診断)が注目を集めています。検査にご興味があっても、実施機関や実績の具体的な件数についてはわからないという方も多いでしょう。今回は具体的な件数に関する情報とともに、NIPT(新型出生前診断)について解説していきます。

そもそもNIPT(新型出生前診断)とはどういうもの?

NIPT(新型出生前診断)とは、妊娠中に母体の血液に含まれる赤ちゃんのDNA断片を調べる検査です。血液を採取するだけで胎児の染色体異常を高い精度で調べることが可能となる点がメリットです。

 

従来の出生前診断には“羊水検査”や“絨毛検査”といった手法がありましたが、これらの方法では母体に針を刺す必要があり、体への負担が大きくなることが欠点でした。確定診断を行うことができる一方、流産や感染の可能性も高まるという側面があり、不安を感じる妊婦さんも少なくありませんでした。

 

その点、NIPT(新型出生前診断)は採血だけで実施できるため、流産や感染などのリスクがありません。100%の検査精度ではないものの、ある程度高い水準で特定の染色体異常について“陽性”や“陰性”という結果を知ることが可能となります。特に陰性的中率については非常に高いため、染色体に異常がないという事実はほぼ確実に把握することができます。

 

仮にNIPT(新型出生前診断)で陽性の結果が出て染色体異常の可能性が疑われる場合は、確定診断のために羊水検査などを受けることになります。最終的に羊水検査を実施する可能性もありますが、いきなりリスクのある羊水検査を受けることを回避できるため、まずはNIPT(新型出生前診断)を受けたいと考える方が多いのです。

 

NIPT(新型出生前診断)を受けられる病院の件数や実施数の実績は?

高齢出産が増えているという背景もあり、NIPT(新型出生前診断)は注目されていますが、実際に検査を実施した件数はどのくらいなのでしょうか?

 

NIPT(新型出生前診断)を実施できる認可施設の件数は90件です(2018年3月時点)。この大半が加盟する団体によると、2013年4月から2017年9月までの期間で、約5万1,000組のご夫婦がNIPT(新型出生前診断)を受けたとされています。

 

NIPT(新型出生前診断)は臨床研究を経て、2018年3月に一般診療化されました。検査を実施できる施設の件数は今後増えていく見込みとなっています。実績が蓄積されてきているため、NIPT(新型出生前診断)の実施件数はさらに増加していくことが推測されます。

 

一般的に、検査を受けるための条件は35歳以上で、診断を行う病院での分娩が必須などの制限を伴います。しかし、NIPT(新型出生前診断)の実施機関によっても違いがあるので、どこで検査を受けるのかについては、ぜひ比較検討を行ってみてください。

 

具体的にNIPT(新型出生前診断)を検討されている方に知っていただきたいこと

NIPT(新型出生前診断)は受ける検査機関によって内容に一部違いがあります。実績や実施件数が少ない機関では、不安を感じるという方もいるでしょう。やはり、実際に検査を行った件数や内容については確認しておくことをおすすめします。

 

全部で23組ある染色体のうち、NIPT(新型出生前診断)で調べるのは13番、18番、21番の染色体です。それぞれ異常が生じた場合にはパトー症候群、エドワーズ症候群、ダウン症候群が発症します。染色体異常の中でもこの3つは発生頻度が高いですが、実際には他の番号の染色体に異常が生じる場合もあります。

 

東京の八重洲セムクリニック、大阪の奥野病院が提供しているNIPT(新型出生前診断)“ベリファイ”では、一般的な新型出生前診断と同じ検査項目に加えて、その他の常染色体すべてと性染色体の全染色体検査も可能です。モノソミーX(ターナー症候群)などの性染色体異常についても検査可能なほか、性別も開示してもらえます。

 

また、35歳以上という制限もなく、医師からの紹介状が不要で、妊娠10週以降であれば受けることができるNIPT(新型出生前診断)となっています。

 

さらに、この2機関では2016年よりNIPT(新型出生前診断)を提供しており、国内では5,000以上の実施件数を誇ります。実績としてこれだけの件数があると、安心感が得られるのではないでしょうか。

 

高齢出産が増加している今、赤ちゃんの染色体異常について真剣に考える方は増えてきています。NIPT(新型出生前診断)を受けることによって、どのような結果であっても時間をかけて心の準備ができるようになるでしょう。

 

出産までの期間を不安な気持ちのままで過ごすのではなく、実施件数の多い機関でNIPT(新型出生前診断)を受けるという選択肢も視野に入れてみてはいかでしょうか?

SACHIHIKO OKUNO 

European Academy for IPT日本代表。1945年、兵庫県に生まれる。68年、東京大学工学部卒業、大手電機メーカーに入社、マイクロ波の研究開発などに従事する。71年、医師を志し同社退社、大阪大学医学部に学士入学。同大卒業後、大学病院、市民病院、救急病院などでの勤務を経て、86年、地域医療の中核施設として、外科、内科、産婦人科を備える奥野病院を開設した。以後、無医村対策やがんの統合医療、ジェンダー医療などにも力を注ぐかたわら、世界の医療機関の研修や研究に参加し、新しい医療をめざしている

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